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年末にしめ縄を綯い、神棚を清める。庭師の手仕事で迎える新しい年

本年も年の瀬を迎え、しめ縄を綯う季節となりました。

今年は親方の神棚と、弊社・庭や光葉の神棚にお供えするしめ縄を自らの手で作りました。

しめ縄づくりは昨年に続き二年目となりますが、稲藁のより具合や縄の締まりも、昨年より少しは上達したように感じています。

こうした小さな積み重ねもまた、庭師の仕事に通じるものがあります。

 

しめ縄とは、神様のいらっしゃる神聖な場所と、日常の空間とを隔てる結界の役割を持つものです。

神棚や鳥居、御神木等に掛けられることで、「ここから先は清浄な場である」という意味を示します。

日本人は古来より、目に見えないものに敬意を払い、形にすることで心を整えてきました。

しめ縄は、まさにその象徴と言える存在です。

 

本来、しめ縄に用いられる稲は「青田刈り」と呼ばれる、穂が完全に成熟する前の稲が良いとされています。

これは、生命力が最も満ちている時期の稲に、強い霊力が宿ると考えられてきたためです。

黄金色に実る前の青い穂には、これから実りへ向かう力が凝縮されており、その清らかな力を神様に捧げるという意味が込められています。

 

稲作と信仰が密接に結びついてきた日本では、稲は単なる作物ではなく、神様からの恵みそのものと捉えられてきました。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉があるように、豊かさと謙虚さを同時に教えてくれる存在でもあります。その稲を用いて綯う注連縄には、自然への感謝と、来る年の安寧を願う心が込められています。

 

庭づくりや庭木の手入れもまた、自然と向き合い、時間を味方につける仕事です。

便利さや効率が求められる時代だからこそ、こうした手仕事を通じて日本の文化や精神性に触れる時間は、何より大切だと感じています。

しめ縄を綯いながら、背筋が自然と伸び、心が静まっていく感覚は、庭に立つ時とよく似ています。

 

そして本年の締めくくりとして、弊社の神棚を清掃し、一年最後の仕事を無事に終えました。

神棚を整え、注連縄を新しく掛け替えることで、ここまで支えてくださった自然やご縁への感謝と、新しい年を迎える心構えをあらためて確認する時間となりました。

 

新しい年も、自然と誠実に向き合い、一つひとつの仕事を丁寧に積み重ねていきたいと思います。庭や光葉の庭づくりも、日本の文化や心を大切にしながら、皆様の暮らしに静かな豊かさを届けられる存在であり続けましょう。